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ベトナム首相が訪米、「宗教の自由」推進文書に署名

 【CJC=東京】ベトナムのファン・バン・カイ首相は6月20日から米国を訪問、21日にはジョージ・ブッシュ大統領と会談した。ベトナム首相による訪米はベトナム戦争終結後初めて。
 両首脳は、ベトナムで宗教の自由を推進することで合意、「ベトナムの人々が自由に礼拝することを容易にする」(ブッシュ大統領)主旨の文書に署名した。ベトナムでキリスト教徒など宗教者が弾圧されているとの国際的な懸念に応えた形で、ブッシュ大統領は「画期的な合意」と評した。
 大統領は共同記者会見で、カイ首相の招待を受け、2006年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の機会にベトナムを訪問する意向を表明した。
 両首脳の会談中、ホワイトハウス周辺で数百人が「信仰弾圧を止めろ」などと書いたプラカードを掲げ、抗議した。
 一方、ベトナムの「家の教会」指導者、『福音派間運動』のトラン・マイ総幹事、ベトナム・メノナイト教会のトゥロン・トリ・ヒエン伝道者、『合同福音アウトリーチ教会』のファム・ディン・ナン牧師は20日、米連邦上院国際関係委員会に証言書を提出した。
 2001年に米政府関係機関『国際宗教の自由委員会』へ証言書を提出したグエン・ヴァン・リー神父は、ベトナム当局に国家中傷容疑で拘留され禁固15年の判決を受けた。今年2月の旧正月恩赦で釈放されたが、以前とは意見が完全に変わった。薬品のためではないか、と友人は信じている、と米コンパス通信は報じた。□

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