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福音派指導者シャンク氏がグラハム氏の民主党色に失望

 【CJC=東京】米福音教会連合の前理事ロブ・シャンク氏は現在、保守的な政治団体『全国聖職協議会』会長を務めているが、長年尊敬して来た著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏に失望の想いを抱いている。というのもグラハム氏がこのほどNBCテレビのケイティー・カーリック氏とのインタビューで生涯の民主党員だ、と明らかにしたから。
 シャンク氏は、個人的にグラハム氏と会ったこともあり、その伝道学校に出席したり、巡回伝道者会議に参加したこともある。ニューヨークでグラハム氏が行う最後のクルセードにも参加するつもりだったが「私の25年にもわたる手本とも言うべき人が、妊娠中絶と同性間結婚の拡大を認める党の党員資格を保持していたことには失望した。グラハム氏の後任者は、この最高の道徳的な問題で明確な基準を持つべきだ」と言う。
 それでもシャンク氏はクルセードにワシントンから参加したが、その第3夜、グラハム氏がマイクをビル・クリントン前大統領に手渡した。それは講壇近くに座っていたヒラリー・クリントン上院議員を支持していることを示唆したものと受け取られた。
 クリントン一家が「老グラハム」を利用するのを見て、シェンク氏は説教を聞くのに堪えられず、一家をグラハム氏が称賛している中、会場から出たという。
 「これは08年の大統領選で福音派の票を分割し、ヒラリー勝利を確実にするクリントン一家の慎重で狡猾、全く政治的な動きだ」とシェンク氏。政府高官などを対象とする伝道を行っているが、自らの保守色を改めて印象づけた形。□

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