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アレキシー二世が教会一致への動き阻む新たな障害を懸念

 【モスクワ=ZENIT・CJC】ロシア正教会の最高指導者モスクワ層主教アレキシー二世は、諸教会の中に出ている新しい動きが、教会一致に障害となる可能性がある、と世界教会協議会(WCC)に警告した。これはWCC訪問団が6月18日から24日までモスクワを訪問した際、サミュエル・コビア総幹事がアレキシー二世と会見した時に述べたもの。WCCの声明が明らかにした。
 総主教は、旧ソ連時代にWCCが示した「真のキリスト者連帯」に基づく行動に感謝を表明、正教会が孤立と迫害に耐えるのを加盟各教会が助けたことを強調した。「私たちは感謝とともに当時WCCの指導部にいた人々を思い出す。彼らは私たちを信じ、私たちの教会を支持した。私たちはこの真のキリスト者連帯を覚えている」と、総主教は語った。
 総主教はまた、キリスト教一致が直面する新たな障害について警告した。それはキリスト教倫理原則の「かってな解釈」で引き起こされたものだという。「教会生活についての教えと実践の中で分裂が増加している。しかし、私たちは何十年間も続けて来た協力の道を続けるべきである。」と、語った。
 総主教は、ロシア正教会のWCCとの協力、特に平和運動、宗教間対話、創造の保護などに関する期待を表明した。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005/07/04