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世界の教会指導者はロンドン同時爆破テロを非難

 【CJC=東京】7月7日午前9時(日本時間同日午後5時)ごろ、サミット開催中の英国の首都ロンドンを襲った同時爆破テロ。死者50人以上、負傷者数百人という惨事に、世界の教会指導者は脅威を感じ、テロを非難している。
 教皇ベネディクト十六世は、英国のカトリック指導者コーマック・マーフィー=オコナー枢機卿に宛てた電報で、爆弾テロを「冷酷」と述べた。バチカン(ローマ教皇庁)国務長官、アンジェロ・ソダーノ枢機卿が署名した電報は「教皇は犠牲者と悲しむ人々全てのために熱心な祈りを捧げている。人類に対する野蛮な行為を嘆き、教皇は、この深い悲しみの時、霊的に隣にいることを負傷者の家族に伝えてほしいと願われた」と記している。
 世界教会協議会(WCC)のサミュエル・コビア総幹事は「平和はすべての人ために正義を達成する唯一の方法である。今回のように暴力が、故意に民間人を対象として恐怖を巻き起こすことをねらうことは、人間性に対する罪だ。罪のない人々の殺害を正当化できるものなどどこにもない」と述べた。
 世界改革教会連盟のセトリ・ニョミ総幹事は「この無意味で卑劣な行為は、生命、平和、良好な社会関係を評価出来ない人でなければ行えない。信仰者はすべて、そのような行為に反対の声を上げ、平和な社会建設の好例を示すべきだ」と言う。
 英国国教会(聖公会)の最高指導者カンタベリー大主教ローアン・ウィリアムズ氏は、宗教間対話集会のためイギリス北部を訪問していたが、「まず第一に私の個人的な同情と弔慰を、今苦しみ嘆き悲しんでいる人たちに示したい」と語った。
 ウイリアム氏は「今朝、ウェストヨークシャーでイスラム教徒の同僚と友人と過ごしていたが、私たちは皆、この悪魔を非難することで、またこれら被害者に同情することで一致した」と語った。□

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