【CJC=東京】スーダン南部の元反政府勢力・スーダン人民解放軍(SPLA)指導者で、和平締結後、第一副大統領に就任したジョン・ガラン氏(60)が墜落死したことを受け、同国の首都ハルツームや南部の主要都市ジュバなどで、南部出身の黒人系住民が暴動を起こした。
SPLAはガラン氏の副官だったサルバ・キール氏を後継に決めたが、今後、SPLAの分裂が起きる恐れもある。
キリスト者とイスラム教徒の南部住民の間では以前から北部のアラブ系政府への不信感が根強く、ガラン氏死去についても政府が関与していたとの「陰謀説」が浮上している。
スーダン内戦は1983年に始まり、約200万人が死亡して今年1月に終結したばかり。
アフリカ教会指導者の代表団も現地を訪問、人道の危機が迫っている、と8月4日警告すると共に支援を要請した。□