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米アンテオケ正教会が同性愛問題でNCC離脱

 【ミューヨーク=ENI・CJC】北米アンテオケ正教会大主教区が、同性愛問題での意見の相違から、米教会協議会(NCC)離脱を決めた。ミシガン州デァボーンで開催した大会で7月28日決議したもの。
 加盟各派の政策や声明に「これ以上NCC加盟を続ける理由がない。教義の面ではキリスト教一致という目的がもはや失われた」と、トーマス・ザイン報道担当が語った。また、NCCが加盟教会に、「右派からの攻撃」との闘いに支持を求めた募金要請に同派指導者が不満であることを明らかにした。ただ最大の問題は合同キリスト教会が同性愛者間の結婚を支持したことと聖公会の公然同性愛者を主教に叙階したこと。
 同派は、米国の正教会各派との共同行動も検討したが、結局独自に行動することにした。ただ「他派も続く」と見ている。
 ザイン報道担当は、今回の動きが新組織『米キリスト教会一致』(CCT−USA)をにらんでのものではない、と言う。新組織へは未加盟。
 同派は240教会、信徒約39万人。ロシア正教会信徒だったアラブ語を話す移民によって設立された。□

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