【ストックホルム=ENI・CJC】スウェーデン・ルーテル教会(国教会)のカール・グスタフ・ハマール総監督(62)が8月25日、来年63歳を迎えるのを機に辞任する、と発表した。規定の67歳定年に4年も残しての辞意は、スウェーデンの各メディアで大きく報じられた。
「今回の処置を取ったのは、自己の全人生の状況によるものだ。この決定に至るまで長い間、慎重に考えた」と言う。
総監督のエヴァ・ロールガルト報道担当は、有力紙『ダーゲンス・ニヘター』に「辞任の理由は個人的なものなので、発表されない」と語った。
1997年に総監督に就任したハマール氏は、教会の抱える多くの問題に積極的に介入したことから批判も出ているが、信じるところに向かって「熱心に戦った」と語ったことがある。社会的政治的な問題に「左翼的」だとの非難にしばしばさらされていた。□