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ユダヤ人団体がポーランド教会に神父罷免要求

 【CJC=東京】ユダヤ人誹謗監視団体『ユダヤ名誉毀損防止連盟』(ADL)は、ポーランドのカトリック教会に対し、ヘンリエク・ヤンコフスキー神父が今後公開の場所で説教することを禁じるよう求めた。同神父は過激な反ユダヤ主義者。8月14日、労組『連帯』結成25周年記念日集会でも反ユダヤ議論を展開したのを受けてのこと。
集会で、ヤンコフスキー神父は、ポーランドを脅かす「ユダヤ金融資本」を激しく非難した。
 1997年、同神父がユダヤ人にポーランド政府で場所を占めさせてはいけない、と述べたことから1年間の説教停止処分にしている。
昨年には、子どもの性的虐待問題に巻き込まれた際には「ユダヤ人共産主義者の陰謀」だ、と反論した。
 スタニスラフ・ジヴィッツ大司教宛ての書簡で、ADLのポーランド部長アブラハム・H・フォックスマン氏は、教会が「公式にヤンコフスキー神父を制裁し、公けの場所で説教させないよう」求めた。
フォックスマン氏は「ヤンコフスキー神父が、姿勢を変えるとか、反省の念を表す意志の全くない、悪意のある反ユダヤ主義者であることは明白」として
「現代のカトリック教会が、特に故教皇ヨハネ・パウロ二世の天性の指導力の下で、ユダヤ人との和解に重要な進展を見せた路線から外れているることも、明らかだ」と指摘している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-08-29T22:25:31+09:00