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ブラザー・ロジェの葬儀、カスパー枢機卿によって導かれる

 【パリ=ENI・CJC】エキュメニカル(教会一致を目指す)な『テゼ共同体』の創設者ブラザー・ロジェの葬儀が8月23日、仏東部ブルゴーニュ地方の町テゼの『和解の教会』で行われた。キリスト教各派からの参列者は1万2000人を超えた。葬儀はバチカン(ローマ教皇庁)から出席した『キリスト教一致推進評議会議長』のヴァルター・カスパー枢機卿によって導かれた。
 「彼が何よりも高潔なエキュメニズムを信じて、その高潔さが精神の深みを変え、そしてそれだけが完全な相互聖餐に向かわせるものだ。エキュメニズム(教会一致)の春はテゼの丘の上、この和解の教会で花開いた。ここには異なったキリスト教伝統に立つメンバーが、ブラザー・ロジェの存在と範例に触発され、敬意と対話、祈りと兄弟の分かち合いの中で出会っている」とカスパー枢機卿は述べた。
 教会に入れなかった数千人もの参列者のために巨大なビデオ・スクリーンも屋外に設置された。巨大なビデオの画面は辛うじて入ることができない数千のために教会の外で建設された。
 葬儀は『共同体』の礼拝式に従った簡素なものだったが、讃美歌は世界中に知られた、なじみ深かいものばかりだった。
 参列者の中には、世界教会協議会(WCC)のジュヌヴィエーヴ・ジャック総幹事代行、世界学生キリスト者連盟(WSCF)のマイケル・ウォーレス総幹事、欧州教会会議のジャン=アルノルド・ドクレルモン議長(仏プロテスタント連盟議長)、独福音教会のウォルフガング・ヒューバー監督やロシア正教会、ルーマニア正教会の総主教の顔があった。ドイツのホルスト・コーラー大統領やフランスのニコラス・サルコジ内相も出席した。
 聖書朗読はドクレルモン議長、ヒューバー監督とカンタベリー大主教代理のナイジェル・マカロック主教が行った。
 プロテスタント聖職者の多くが葬儀の中で、聖体を受けるのが見られた。カトリック教会が本来反対しているもの。
 遺体は葬儀の後、村の教会の小さな墓地埋に葬られた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-08-29T22:29:17+09:00