【ＣＪＣ＝東京】アフリカ中部、ルワンダの捜査当局は９月８日、ギー・セウニス神父（ベルギー出身）を６日、飛行機の乗り換えで立ち寄ったキガリ空港で逮捕したと発表した。約８０万人が殺害された１９９４年の大虐殺事件の際に、フツ人強硬派によるツチ人虐殺を奨励する思想を広め虐殺を扇動した容疑。大虐殺の扇動にかかわった疑いでヨーロッパ人が逮捕されたのはこれで２人目。
　フツ人主体の政府が、反政府勢力の支持基盤であるツチ人の絶滅を計画、新聞、ラジオ、教会などで虐殺の正当性を主張した。ルワンダ人のジャーナリストや聖職者が扇動に加担した罪で裁判に付されている。□