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『カトリーナ』被害に米YMCA、救援体制の確立図る

 【CJC=東京】米国南部を襲った超大型ハリケーン『カトリーナ』は米国史上、最大の被害をルイジアナ州、ミシシッピ州にもたらしている。キリスト教会関係の救援が始まっている中で米国YMCA同盟も情報収集と共に中長期にわたる救援体制の確立を図っている。とりあえず100万ドル(約1億1000万円)の支援を決定した。
 日本YMCA同盟によると、米国同盟には、被災者、被災地、被災YMCAのために祈り、連帯するとの連絡が各国YMCAから送られているが、現地の壊滅的な状況の中で、まず実態把握につとめなければならないという。
 粉ミルク、ペーパータオル、ウエットティシュ、紙おむつ、清潔な下着、洗濯された衣類、衛生用品、保存食、飲料水ボトル、バスタオル、折りたたみ式ベッド、スポーツバッグなどが現地では完全に不足しているが、集められたものの輸送手段もままならないのが実態。
 YMCAとしてはまず献金を呼び掛けているが、自ら窓口にはならず赤十字社を通すよう呼び掛けている。YMCAはプリペイドカードの提供を呼びかけている
 YMCAなど主要団体の代表者がテキサス州ヒューストンで9月1日、今後の救援のあり方を協議した。現在は、赤十字社、救世軍がFEMA(連邦緊急事態管理庁)の指揮下で救援活動を展開している模様。支援金受け付けにはYMCAも窓口になっている。
 『大ニューオーリーンズYMCA』始め各地のYMCAも浸水などで損害を受けた模様。スタッフの大半は消息が確認されているという。そのうち200人以上がヒューストンのYMCAで避難生活を送っている。
 バトンルージュのYMCAはほとんどの支部施設(ブランチ)を再開、1500人から2000人規模の被災者に救援を行い、子どもたち300人以上にレクリエーション・プログラムを提供している。また保安要員や米連邦緊急事態管理局のスタッフにシャワーを提供している。□

 注:日本YMCA同盟は米国YMCA同盟に、支援のメールを送ったほか、5000ドル(約55万円)の緊急援助を決めた。また国内各地のYMCAに緊急支援募金を呼び掛けている。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-09-13T01:46:43+09:00