【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)のサミュエル・コビア総幹事が、9月27日の『世界観光の日』に向けて、観光業には社会的文化的な責任がある、と指摘する声明「人と自然に対する敬意」を発表した。
『世界観光の日』は世界観光機関(WTO)が制定した。加盟各国で、観光推進のための活動が行われる。今年のテーマは「旅行と輸送=ジュールズ・ヴェルヌの想像から21世紀の現実へ」。
各国の教会関係組織は観光業の陰の現実を浮き彫りにしようとしている。コビア氏は「旅行は本質的に人々の生活を豊かにする。すべての人の尊厳を保護して、多彩な文化的を尊敬し、地球保全を保護、促進し、その結果として観光を人間同士、また人間と自然との地球規模の理解、調和を推進する手段とする。そのような理解の下で、観光は世界の平和と正義に貢献し、憎しみと暴力のパターンに打ち勝つことを助けて、自然の驚異への敬意を強められる」と指摘した。□