【CJC=東京】カトリック系『アジア・ニュース』は、マザー・テレサが創設した『神の愛の宣教者会』が中国での施設開設を計画、中国政府への書簡を送り、その回答を待っている。同会の会長、シスター・ニルマラ・ジョシが明らかにした。
承認が得られれば、『神の愛の宣教者会』は、中国に共産主義政権が成立して以来、最初の国際カトリック組織となる。
今回の動きが注目されるのは、同会が中国進出を計画したのは、中国政府から示唆があったこと。「政府が招請したのであり、私たちはそれを歓迎している」と、シスター・ニルマラは言う。
中国政府の示唆はこの4月にあった。教皇ヨハネ・パウロ二世の葬儀に代表を参加させなかったことで中国は国際社会での評価を落としていた中での動き。
シスター・ニルマラは、中国がこの提案をするに当たって、「バチカン市国との外交関係樹立を視野に入れていた」と見ている。□