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教皇が「聖体」に関するシノドス開催=中国の4司教は欠席

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世が招集した第11回世界代表司教会議(シノドス)が10月2日、バチカン(ローマ教皇庁)で始まった。教皇はサンピエトロ大聖堂で開会にあたって荘厳ミサを行い、教会がキリストを宣べ伝える時だけ、確信的な存在だ、と述べた。ミサは枢機卿55人、総大司教7人、大司教59人、司教123人、司祭40人が共同執行した。
 シノドスは「聖体=教会の生命と使命の源であり最高のもの」を主題に118カ国256人の司教が参加して行われる。
 教皇は、聖体理解と聖体を受ける生活がなければ、キリスト教社会が「正統的は本質を失うだろう」と語った。
 教皇に招待された中国人司教4人の出欠が注目されていたが、4人は初日の開会ミサには姿を見せなかった。
 中国政府の許可が出て4人が出席すれば、バチカンと中国との関係修復が大きく前進するとみられていた。4人は出席を望んでいたと伝えられ、バチカンは出席の可能性を五分五分とまで見ていた模様で、少なくとも現段階では実現の期待が少ないことに落胆の色をあらわにしている。
 会議は23日まで続く予定で、会議事務局長のニコラ・エテロビッチ神父は2日、最後まで中国代表の会議出席に望みを捨てていない、と語った。
 バチカンは、1998年のシノドスにも前教皇ヨハネ・パウロ二世が「公認教会」の「司教」2人を招いたが、中国政府は出国を認めなかった。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-10-12T00:34:19+09:00