【ＣＪＣ＝東京】米国との対立を深めているベネズエラのチャベス大統領は１０月１２日、同国内で先住民に布教活動している米プロテスタント宣教師が、米中央情報局（ＣＩＡ）と協力して情報活動をしていると非難し、国外追放すると表明した。
　宣教師は、米フロリダ州マイアミに本部を置く伝道団体『ニュー・トライブ・ミッション』所属。１９４２年に設立された同団体はベネズエラで宣教師約１６０人が活動している。
　これに対しアマゾン地域の先住民プイナレ族のホセ・カユパレ代表は１５日、チャベス大統領の宣教師退去命令を非難した。「宣教師団はマラリア対策や急病人の搬出で、政府に見捨てられた我々を助けており、スパイではない」とＡＰ通信に語った。
　ブラウンフィールド駐ベネズエラ米大使は１４日、宣教師とＣＩＡの関係を強く否定した。□