【CJC=東京】カトリック教会は第三世界を中心に教勢を拡大しているが、一方で厳しい聖職者不足に直面している。バチカン(ローマ教皇庁)で10月2日から開かれている司教会議(シノドス)でも議論されている、と英カトリック週刊誌『タブレット』が報じている。不足解決の方法として妻帯者を司祭に叙階する主張まで出ている、と言う。
記者会見で明らかにされた所では、聖体の力を受けて生きることの重要さが強調されても、司祭不在のためミサが行えず、聖体を受けることさえできないのが現実であり、それは司祭叙階を制限している教会法のためだ、とハイチのピエール=アントワーヌ・パオロ司教とフィリピンのルイス・タグル司教が指摘した。
タグル司教は「叙階後の最初の日曜日にミサを9回行った」として、しかもこれが異常なことではないので、信徒たちはシノドスでこの事情を訴えるよう求めている、と述べた、と言う。□