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エジプトでイスラム教徒が教会を襲撃、1人死亡

 【CJC=東京】エジプト北部アレクサンドリアで10月21日、コプト(キリスト)教会前でイスラム教徒約5000人によるデモが発生、暴動化した一部が教会に乱入して窓などを破壊した。警察は催涙ガスで制止したが、48歳の男性が死亡、警官21人を含む計46人が負傷した。負傷者が100人近いとの情報もある。暴徒はパトカー3台を燃やしたり破壊し、53人が逮捕された。
 同教会では2年前に劇「見えなかったが今では見える」を上演した。劇は、若いキリスト教徒がイスラム教徒に改宗して幻滅する筋書き。教会側は、劇はイスラム教を冒とくしたものではないと主張、劇を収めたDVDを配布したことにイスラム教徒が反発をエスカレートさせたと見られる。
 エジプト治安当局は、11月9日の人民議会選挙を前に、イスラム武装勢力が政情不安を狙ってDVDをばらまいたとの見方を示している。
 コプト教会は東方教会の系列に属し、イスラム教信者が大多数を占めるエジプトでは、同教会の信者は、全人口約7千万人のうちの約1割を占めている。 □

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