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カトリック教会司教会議、司祭独身制を再確認

 【CJC=東京】カトリック教会司教会議(シノドス第11回通常総会はバチカン(ローマ教皇庁)で10月2日から23日まで、全世界250人の司教が参加して行われた。22日には教皇ベネディクト十六世にへの提言を秘密投票でまとめた。50点にわたる提言では、聖職者の深刻な不足を認めるものの司祭独身に関する教会の姿勢を再確認したことも含まれている。
 提言は、教皇が将来、聖体に関する文書を公表する際に考慮されることを前提に出されている。妊娠中絶の権利など教義に反する立法を支持するカトリック政治家や教会による取り消しを得ないで離婚、再婚した信徒への聖体授与拒否などについても言及している。これらは教会内部の「改革派」の反発を呼ぶことになろう。
 提言には、第二バチカン公会議の典礼改革の再確認、説教充実に関する司祭への呼び掛け、ミサの一部変更なども盛り込まれている。
 招待されていた中国大陸の司教4人は、中国政府が許可しなかったため結局出席できなかった。4人が連名でシノドスに送った書簡が18日、教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿によって朗読された。シノドス参加司教は、4司教に書簡を送り、不在を「重大な不幸」とすると共に、中国のカトリック教会が早く統一される希望を表明した。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-10-24T23:56:12+09:00