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米公民権運動のローザ・パークスさん死去

 【CJC=東京】ローザ・パークスさんが10月24日、デトロイトの自宅で死去した。享92歳。死因は明らかにされていないが2002年から認知障害状態にあったという。
 米公民権運動活動家。本名ローザ・ルイーズ・マッコーリー。1913年2月4日アラバマ州生まれ。32年黒人理髪師のレイモンド・パークス氏と結婚。レイモンドさんは『全米有色人地位向上協会』(NAACP)のメンバーで、ローザさんも第二次世界大戦後、NAACPに参加した。
 55年12月1日、42歳当時、アラバマ州の州都モンゴメリーで人種によって座席が分離されていたバスで白人に席を譲ることを帰宅途中の疲労を理由に拒否、市条例違反で逮捕された。州簡裁で罰金刑を宣告されたが、バス車内の人種分離法規は違憲として控訴、翌56年、連邦最高裁が違憲判決を出した。
 本人は単純な拒否と考えていたが、マーティン・ルーサー・キング牧師らが抗議運動に立ち上がり、モンゴメリーのバス・ボイコット運動を1年以上にわたって展開した。最高裁の違憲判決が全米での公民権運動を加速し、63年の「ワシントン大行進」では参加者が20万人と運動は最高潮に達し、64年には『公民権法』が成立した。
 99年、連邦議会は『議会金メダル』を贈った。モンゴメリーには『ローザ・パークス博物館』が設立されている。
 人権運動家ジェシー・ジャクソン牧師は「ローザ・パークスは、平和と自由へ向かっての歴史の長い旅の中で権力に対する権利の底知れない力を見せてくれた」と語っている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-10-31T23:31:41+09:00