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バチカン高位聖職者が離婚者や再婚者への対応で不一致

 【CJC=東京】離婚した、また再婚したカトリック信徒に聖体を授けて良いか議論が続いているが、バチカン(ローマ教皇庁)の高位聖職者の間でも意見が一致していないことに、英カトリック週刊誌『タブレット』が着目している。
 キリスト教一致推進評議会議長のヴァルター・カスパー枢機卿が「この問題に関する論議が終わったと考えるべきだ、とは思えない」と述べた3日後に今度は家庭評議会議長のアルフォンソ・ロペス・トルヒッリョ枢機卿が問題は「論議されなかったし、また疑義はない」とし、離婚者や再婚者には聖体授与を拒否する方針を教会が決して変えない、と語った。
 ベテランのバチカン消息筋は、教義と司牧に関する重要問題で、これほどの高位聖職者極端な対決姿勢を示したのは記憶では初めてのことと言う。教会の業に関するこのような「疑問」を故ヨハネ・パウロ二世教皇は許容しなかったが、現教皇ベネディクト十六世は筋の通った議論には寛容な姿勢だ、と消息筋は見ている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-08T02:11:25+09:00