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英でヒンズー教徒が「幼子イエス」切手の撤回要求

 【ロンドン=ENI・CJC】英政府公認の郵便サービス会社『ロイヤル・メール』が、国内の『ヒンズー教徒会議』にクリスマス切手問題で謝罪した。切手に「幼子イエス」を礼拝している男女の額にヒンズー教徒の印があることを理由に同会議は切手の撤回を要求していた。
 同会議のラメシュ・カリダイ幹事は「インドで改宗問題についての議論が沸騰している時だけに配慮がない」として切手の撤回か、印のないものにデザイン変更を要求していた。
 『ロイヤル・メール』は「切手の絵は1620年から30年にかけて、聖母子を主題にヒンズー教徒の画家が描いたものを土台にしている。今年このテーマを選んだのは、世界の様々な共同体によってどのように解釈されたかを示そうとしたもので、問題の切手は特に美しいと思った。もしもヒンズー教社会に、意図した者ではないにしても悪感情を抱かせたのなら謝る」と語っている。ただ既に全英1万4500郵便局で発行された切手を撤回は出来ない、と言う。
 1年前、ヒンズー教指導者が、「光の祭り」とも呼ばれるヒンズー教最大の「ディワリ祭」が行われる11月1日に記念切手を発行するよう『ロイヤル・メール』に働き掛けを始めたが、結局実現しなかった。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-08T02:16:14+09:00