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最古のキリスト教会跡か、イスラエル北部メギドで発見

 【CJC=東京】イスラエル考古局は、北部メギドの拘置所拡張に備えた発掘で出土したモザイクと建物遺跡が世界最古の教会跡と見られる、と発表した。メギドは新約聖書『ヨハネの黙示録』に記されたハルマゲドン(世界最終戦争)の場所として知られる。
 教会の中心にあったのは聖餐台ではなく単なるテーブルだった。最後の晩餐を憶えて聖餐が行われていたと見られる。
 モザイクの床の上からギリシャ語碑文も見つかった。ヘブル大学のリア・ディセグニ教授が調べているが、「エケプトス」という女性の名前と、彼女が「このテーブルをイエス・キリストを追悼して献げた」と記されている。「聖餐台」ではなく「テーブル」という言葉が使われていることは古代キリスト教研究に一石を投じることになりそう。
 同教授は「ビザンチン時代のものとも言われるが、それよりも早く、3世紀から4世紀初めのものではないか」と言う。現在知られている最古のものも330年ごろのもので、エルサレムの聖墳墓教会、ベツレヘムの聖誕教会、ヘブロン付近の『アロネイ・マムレ』などがあるがいずれも僅かな痕跡しか残されていない。ただ発見された建造物は長方形で、東向きの「アプス」(後陣)といった教会堂の特徴が見られず、同教授は「この建物が教会と呼んでよいものか分からない」と語っている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-08T02:17:37+09:00