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「アーミッシュ」が政治に踏み込む

 【オックスフォード(米オハイオ州)=ENI・CJC】クリーブランド郊外の田園地帯ゴウガ郡は、電気を使わず昔ながらのシンプルな暮らしを守る「アーミッシュ」と呼ばれるキリスト者が居住している。外部の近代社会には触れない形で生活することで知られているが、今回の地方選挙を機会に孤高を脱し、政治に足を踏み込むことになった。
 きっかけはハンツバーグ町の土地利用規則で、1000平方フィート(約93平方メートル)以上の規模での自家営業が禁止されたこと。
 アーミシュにとって本業の農業収入減少対策として、農場内に木工品店を開業しようとしても出来なくなる。オハイオ州で11月8日、地方選挙が行われるのを機会に、州内の全居住地での土地利用規制撤廃を訴える動きまで出ている。
 アーミッシュは「アナバプテスト」(再洗礼派)で、電気や電話といった近代技術を利用する道具は使わず、簡素な服装、馬や馬車による生活で知られる。
 1880年代からアーミシュが住み着いたゴーガ郡は現在1万人を超え、世界で4番目の規模になっている。ゴーガ郡の16の町が、それぞれ土地利用規制規則を定めており、1町を除いてすでに施行されている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-15T23:26:56+09:00