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イスラエル考古学者がゴリアテ関連遺物を発見

 【エルサレム=ENI・CJC】聖地で約3000年前の聖書にも関係があると見られるものが相次ぎ発見されたことから、イスラエルの考古学者の関心が高まっている。
 聖書サムエル記上にある、青年ダビデが打ち勝ったペリシテの巨人戦士ゴリアト(ゴリアテ)の名前が刻まれた陶器の破片が古代ペリシテの都市ガトの遺跡で発掘された。ゴリアテの存在を、聖書以外で初めて裏付けるもの。
 「ゴリアテ」の文字を発見した考古学者アラン・マイア教授(バルイラン大学)は、それがあの戦士ゴリアテについて言及したものである可能性は「ほとんどない」が、「ゴリアテ」が当時のペリシテでは普通にある名前だったことを示していると言う。陶器破片は紀元前950年ごろのものと見られる。ダビデとゴリアテの物語について聖書から推定される時期からは約100年後のこととなる。
 ゴリアテが住んでいたガトは、地中海沿岸の都市アシュケロンとエルサレムの中間に位置する。「これはゴリアテの聖書物語が事実上、当時の地域文化に基づいている証拠を提示したものであろう」とマイア氏は言う。
 また米ピッツバーグ神学校の考古学者ロン・E・タピー氏は、エルサレム近郊テルザイトの発掘で発した石片に古代イスラエル文字が書き入れられている、と発表した。紀元前10世紀ごろのものと見られる。この文字はテルザイトが、ダビデ王とその息子ソロモンによって統治、拡張された王国で繁栄した国境の町であったことを示すものと見られる。
 これまで多くの考古学者が、ダビデとソロモンは聖書に描かれているような王国建設者ではなく族長に過ぎなかったと主張していた。タピー氏は、国境の町が大規模で繁栄していたとすれば、ダビデとソロモンの下でイスラエルの歴史上、最盛期であったという聖書の説明を支持することになる、と語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-21T22:54:10+09:00