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台湾とバチカンが「協力関係維持」で合意

 【CJC=東京】共同通信によると、バチカン(ローマ教皇庁)のジャン=ルイ・トーラン枢機卿(前国務省外務局長)は台湾を訪問、11月25日、陳水扁総統と会談した。陳総統は「台湾と教皇庁は民主と人権、自由と平和をともに信仰しており、双方が価値を共有するパートナー関係が永続するよう、希望する」と述べた。トーラン枢機卿は「教皇庁は台湾との協力関係を引き続き発展させたい」と応じ、関係の維持、発展に合意した。
 現地紙『自由時報』などが23日伝えたところによると、枢機卿は22日、台北の輔仁大学で講演し、「仮に中国が宗教の自由を認めてもバチカンは台湾を自らは放棄しない」と述べ、バチカンが中国との国交樹立と引き換えに台湾と断交するとの外交観測を否定した。
 枢機卿は講演で「台湾は人権を重視し住民が理想を実現する自由と権利をもっている」と、民主化された社会を肯定。また中国に対してバチカンが求める形で宗教の自由を認めれば、「国際関係法に違反せず、台湾との関係に影響しない範囲で新しい関係構築の可能性を排除しない」とも述べた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-11-28T23:55:21+09:00