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米長老派神学校長は『同性愛報告』を支持

 【CJC=東京】米長老教会(PCUSA)系の神学部、神学校12校の校長は、同派神学作業部会が明らかにした『同性愛報告』を支持する姿勢を打ち出した。同部会は、公然同性愛の聖職受容の是非やその時期について叙任機関が決定することを、全員一致で提案している。
 11月1日付けの書簡は、来夏の総会が「前向きに報告を受け取る」ことを部会全員が望む、と述べている。報告が「建設的で信仰の厚い未来に向かった積極的な貢献」だ、と考えると言う。
 部会報告は、同性愛聖職者の禁止を維持するよう促しているものの、長老派の伝統ではそのような規制排除の時期は大会に委ねられている、としている。大会と中会は、聖職候補者の性的指向や活動が受け入れる際に「重要ではない要素」と決められる、というのが報告の結論。
 ただこの玉虫色ともいえる報告には、さまざまな反応が出ている。
 『長老派コンベント・ネットワーク』の理事会は、報告の中立的な姿勢を、同性愛会員を教会に完全に受容することに向かう9年もの目標に向かって「正しくはないが進歩」だ、と擁護した。
 同性愛者聖職に反対するグループ『プレスビテリアン・コアリション』は、報告書の提案は「教憲」違反だとし、公然同性愛者の聖職任命禁止問題を「回避」しようとするものだ、と非難している。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-12-05T22:18:14+09:00