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『世界エイズ・デー』に教会指導者が声明

 【CJC=東京】12月1日の『世界エイズ・デー』に、教会指導者が声明を発表している。
 教皇ベネディクト十六世は、エイズ(後天性免疫不全症候群)防止のため、またそれに苦しむ人々を助けるように国際社会に求めた。「状況は本当に驚くべきものだ。この病気の根絶を、特に教会共同体が推進するよう奨励する」と言う。
 南ア聖公会(英国国教会)のニョンゴンクル・ヌダンガネ大主教はケープタウンで、「私たちはべての人間が全て平等だと信じており、社会的身分、信仰、性別やライフスタイルにかかわらず、配慮と敬意をもって互いに接するべきだ。この恥辱に対する戦いは、世界エイズ・デーに際し聖公会の焦点だ」と語った。
 世界教会協議会(WCC)のサミュエル・コビア総幹事は、スイス連邦議会前で行われた会合で、近親がエイズで死去したことから、この世界規模で流行している病いに関し発言しなければならなくなった、と語り、エイズに対処することに教会が困難なのは、性の問題を公然と述べることが出来ないからだ、と指摘した。
 ケニア出身のコビア氏(メソジスト)は「わずか2年の間に、兄弟1人、めい2人、甥、姉妹1人、義兄弟1人、いとこ4人を失った。しかしこの流行病は単なる個人的な悲劇を越えたものだ。このことが社会の危うさと強さに対する意識を鋭敏にさせた」と、語った。□

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