【CJC=東京】クリスマス・シーズンを迎え、ジョージ・ブッシュ米大統領は就任以来、夫妻のカードにキリストの生誕を祝う「クリスマス」ではなく、宗教色の薄い「希望と幸福に満ちた休暇を」などの表現を使用しているが、今年はメッセージに「クリスマス」の表現がないことに、支持基盤のキリスト教保守派から批判を受けている。
ホワイトハウスは「あらゆる宗教の人たちに発送するため」と説明している。「キリスト教国」と言われる米国だが、公立学校やデパートなどでは、政教分離や宗教表現の自由への配慮から「メリー・クリスマス」よりは「シーズンズ・グリーティング」というカード表記にしたり、「クリスマス」行事を避ける傾向が出ている。
キリスト教保守派はこうした風潮に批判的で、大統領に文句を付けた形となった。□