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教皇、メソジスト代表と会見、相互に対話の進展を評価

 【バチカン市=ZENIT・CJC】教皇ベネディクト十六世は12月9日、『世界メソジスト評議会』代表団と会見、最近10年間のカトリックとメソジストの対話の進展を評価した。代表団には、評議会会長のサンデー・ムバング監督(ナイジェリア・メソジスト教会)を団長にジョージ・フリーマン総幹事らが参加している。
 教皇は、エキュメニカル(教会一致を目指す)な対話を強調した第二バチカン公会議閉幕40周年を迎え、「今、私たちはカトリックとメソジストの間の、そして、私たちのこれまでの忍耐強い対話に深く想いをいたさなければならない。1967年以来、私たちの対話は啓示と信仰、伝統と教えの権威といった主要な神学のテーマを扱ってきた。双方でどこが違うのかについて率直に記すように努めてきた。意見がかなりの程度一致したことが示され、対話には熟考と研究の価値がある」と述べた。
 教皇は、さらに「対話や、カトリックとメソジストが良く知り合うようになった多くの方法で、私たちは『キリスト教の宝物の価値』のいくつかについて認識を共にした。この認識が、俗化が進む世界に起きている社会的倫理的問題について一致して発言することを可能にした」と語った。
 教皇はまた「世界メソジスト評議会加盟教会が1999年にカトリック教会とルーテル世界連盟によって調印された義認教義に関する共同宣言に参画する動きに励まされている」とも語った。
 世界メソジスト評議会はメソジスト系76教派が加盟している。2006年7月の総会で宣言を受け入れると見られている。
 教皇は「世界メソジスト評議会が宣言参画の意図があるなら、それは、貢献するのを私たちが熱心に望んでいる癒しと和解に貢献し、信仰の完全な目に見える一致という目標に向かった重要な一歩となろう」と指摘した。
 ムバング監督は、多くの偏見が対話のおかげで消えたと述べ、故教皇ヨハネ・パウロ二世の貢献にも言及した。メソジストとして、「私たちは、カトリック教会に関して多くのことを受け入れ、学ばなければならないことを意識しており、また私たちがイエス・キリストにあって一つの教会をもたらすために貢献出来ると信じ、期待する」と、同監督は語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-12-21T01:53:44+09:00