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クリスマス抑制にカンタベリー大主教が反対

 【ロンドン=ENI・CJC】英国国教会(聖公会)の最高指導者カンタベリー大主教のローアン・ウィリアムズ氏と前任者ジョージ・ケアリー大主教が、クリスマスを祝うことに沈黙しないようキリスト者に促した。
 ウィリアムズ大主教は、『メイル・オン・サンデー』紙に掲載した論文で、「今年は、愚かな役人がキリスト教のイメージや用語を禁止するという話が増えたように思える」とクリスマスを控え目に扱うことに警告した。「それはキリスト教のシンボルが他の宗教伝統の隣人たちの感情を害するという誤った考えのためだ」と言う。
 「キリスト教とそのシンボルを実践すると他の信仰者が当惑するという意見があるが、それはナンセンスだ」と、ケアリー氏もテレビ・インタビューで述べた。
 これらの指摘は、米国の学校や組織が、公共の場所からイエスの生誕を描写したものを取り除いたり、「クリスマス・ツリー」の代わりに「ホリデー・ツリー」と呼ぶとか、「メリークリスマス」よりむしろ「よい休日を」という言葉を使用する動きに対し、キリスト教団体が訴訟を起こすなど、抗議活動をしていることに応じたものと見られる。
 英国でも、ロンドンのランベス地区評議会が、「クリスマスの照明」の代わりに「冬の照明」とした出版物を出したところ、クリスマスを「禁止した」として訴えられている。
 評議会は、決定は最終的なものではなく、「冬の照明と呼ぶ」政策がある訳ではない、と弁明している、という。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-12-27T02:47:07+09:00