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教皇、クリスマスイブのミサで平和への訴え

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)では、教皇ベネディクト十六世(78)が12月24日深夜から25日未明にかけ、就任後初めてのクリスマスイブのミサを行った。ミサは46カ国にテレビで中継され、世界中のカトリック教徒がテレビやラジオで視聴した。同教皇は4月19日、故ヨハネ・パウロ前教皇の後継者に選出された。
 教皇は「愛があれば世界に光が差すが、憎しみがあると世界は闇に包まれたままだ」として「争いのあるところに平和を。憎しみのあるところに愛を。暗闇に光を」と語り、困難に満ちた世の中で平和への道しるべとなるよう、世界中のカトリック教徒に呼びかけた。教皇は特に「救い主の生まれたベツレヘムで苦しむ人たちのために祈ろう」と、パレスチナ紛争の終結を訴えた。また「クリスマスの輝きが、まだ生まれてこない子供たちをも照らさんことを」と述べ、中絶を暗に批判した。教皇は「神は無防備な子供の姿で現れた」と、小さな命の大切さを説いた。
 ミサでは聖歌の合唱も行われ、美しい歌声が大聖堂の隅々に響き渡り、厳かな儀式の様子は世界40か国あまりのテレビで中継されました。
 ミサが行われたサンピエトロ大聖堂前の広場には数千人が集まり、大スクリーンに映し出された教皇の姿を見つめていた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2005-12-27T02:51:45+09:00