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バチカンが『新求道共同体』に指針提示

 【バチカン市=ZENIT・CJC】バチカン(ローマ教皇庁典礼秘跡省)は12月1日付けで、宣教団体『新求道共同体』(「新求道共同体の道」「ネオカテキュメネート」)にミサ執行に関して従うべき指針を設定したとの書簡を送った。
 書簡は典礼秘跡省と『新求道共同体』との対話を経て出されたもの。『新求道共同体』は2002年に教皇ヨハネ・パウロ二世によって認可されている。
 書簡は、『新求道共同体』が「教会が採択している典礼書を追加や削除することなく」従わなければならない、と述べている。同時に書簡は『新求道共同体』が典礼・教理的な課程の一部としてミサに持ち込んだ幾つかの修正を受け入れている。
 書簡には典礼秘跡省長官のフランシス・アリンゼ枢機卿が署名し、『新求道共同体』の指導者キコ・アルゲリオ氏、カルメン・エルナンデス氏、マリオ・ペッジ神父宛となっている。
 日曜日に『新求道共同体』だけでミサを行う事については、典礼秘跡省は、地域教会との調和を図るように、当該教区の司教と協議することを求めている。また月に少なくとも1回は日曜日のミサを教区教会で守ることを求めている。
 聖体の受け方について、書簡は現行の独自方式から全教会の通常方式に移行するまで、過渡期間(2年を越えない)を認めている。
 『新求道共同体』のジュセッペ・ジェンナリーニ報道担当は、聖座(バチカン)が初めて『新求道共同体』の方式での聖体執行を認めたとして、これは特定の宣教団体に許容したものでは最初のことだろう、と述べている。また土曜日夕に『新求道共同体』方式の典礼執行が認められた、とも指摘している。
 バチカンは2002年6月、『新求道共同体』の会則を正式認可している。

 (注)『新求道共同体』は1964年、スペインでキコ・アルゲリオ、カルメン・エルナンデス両氏によって創設された宣教団体。洗礼の秘跡再発見、信仰の継続教育を目指し、独自の方式の活動を行っている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-01-09T19:21:47+09:00