【CJC=東京】前ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の暗殺未遂事件で有罪とされ服役した後、別件で服役していたトルコ人アリ・アジャ受刑者は1月9日48歳になるが、アンカラの裁判所が仮出所を認める決定をした。半官半民のトルコの通信社『アナトリア』が8日報じた。
アジャ受刑者は1981年、バチカンのサン・ピエトロ広場で教皇を襲撃した直後、わずか3日間の裁判で、イタリアの裁判所から終身刑を言い渡されていた。2000年6月にはイタリアのカルロ・アゼリオ・チャンピ大統領が恩赦を与え、トルコに移送されたが、1979年のジャーナリスト殺害事件などで服役していた。
同受刑者の弁護士はAP通信に、出所は12日と述べた。ただ、出所後すぐに徴兵される見通しという。□