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聖地のキリスト教指導者者はイエスの教えを守るようハマスに要請

 【エルサレム=ENI・CJC】1月25日のパレスチナ評議会(国会に相当)選でイスラム原理主義組織ハマスが第1党となったことを受け、聖地の主要キリスト教各派指導者は2月1日、選挙結果の支持する声明を発表、今後の行動指針としてイエスの教えを受け入れるよう要請、福音書を引用して、「戸惑わされることなく、強く、堅く立て」と促した。
 ハマスの勝利にパレスチナ人キリスト者の懸念に配慮したもの。米欧から「テロ集団」と決め付けられているハマスはイスラエルとパレスチナ全土にイスラム教国家樹立を目指しているからだ。
 ハマス指導者の中に、ヨルダン川西岸地区とガザ地区に厳格なイスラム法を施行すると述べた人がいることが不安を強めている。
 教会指導者は、新政権が「完全な宗教自由が特に社会的教育的な分野で認められ、正義と平和の理念」に立つよう祈る、と声明で述べている。
 マタイによる福音書5章3〜10の山上の説教(山上の垂訓)も引用した声明には、ラテン典礼カトリック教会、ギリシャ正教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会、エチオピア正教会、聖公会(英国国教会)、ルーテル教会、シリア典礼カトリック教会、アルメニア典礼カトリック教会、ギリシャ典礼カトリック教会、マロン派教会の指導者が署名した。

(注)ハマスはムスリム同胞団ヨルダン支部のアハメド・ヤシン師が1987年設立したユダヤ人に対する抵抗組織で、本部はパレスチナ自治区ガザにある。イスラム教スンニ派。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-02-07T02:23:41+09:00