【CJC=東京】英国国教会(聖公会)総会は2月8日、世界規模の奴隷売買に関わったことを認めるとともに、今日なお行われている人身売買と取り組むよう英政府に働きかけるとの提案を全議員一致で採択した。英国の奴隷制度廃止200周年を来年に控え、奴隷の子孫に謝ることによって記念しようというもの。
「国中の人々や組織が大西洋横断奴隷売買に関わっていたが、英国国教会もそこに含まれていたことを言わなければならない」とサウスワーク主教トーマス・バトラー氏は採決前に語った。サイモン・ベサント司祭も、外部福音宣教協会(SPGFP)がバルバドスで奴隷を保持する砂糖園を所有していたことを指摘した。解放後の補償が奴隷本人ではなく所有者に行われたという。□