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教皇がいよいよバチカン機構の改変に着手か

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世が、諸宗教対話評議会議長マイケル・ルイス・フィッツジェラルド大司教(68)を駐エジプト教皇使節(駐アラブ連盟兼務)に任命したことが2月15日明らかになった。
 英国出身のフィッツジェラルド大司教が諸宗教対話評議会議長に任命されたのは2002年、故ヨハネ・パウロ二世によるものだった。大司教は、イスラム教専門家として知られ、アラビア語に堪能なところから、カイロで流動的な中東情勢把握に努めることになろう。しかしイタリアの解説者の中にはローマを離れることが格下げと見る人もいる。
 後任が発表されなかったことで、バチカン観測筋は、教皇がいよいよ機構改変に着手するのではないか、と予測している。英カトリック週刊誌タブレットは、諸宗教対話評議会がキリスト教一致推進評議会と統合されるのではないかと予測している。
 教皇はこれまで、自分が務めていた教理省長官にウイリアム・レヴァダ大司教(69)を任命しただけで、バチカンの機構改革にいつ着手するか注目されていた。
 改革は大規模なものになろう。家庭評議会と信徒評議会が統合されそうだ。開発援助促進評議会(コルウヌム)やバチカン放送、新聞『オッセルバトレ・ロマノ』、広報評議会なども統合の対象となっているという。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-02-21T01:37:43+09:00