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米保守派団体がWCC大会での米代表団声明を批判

 【ニューヨーク=ENI・CJC】米国の保守派キリスト教団体は、世界教会協議会(WCC)第9回大会に出席した指導者が、罪に抵抗しきれなかったとして許しを求めて2月18日発表した声明に反発している。米国の内外政策を批判したものだ、と言う。
 ワシントンに本拠を置く『宗教と自由研究所』(IRD)は2月21日、「この後悔は誤っている。教会指導者たちは自分自身の罪を告白していない。彼らは、ジョージ・W・ブッシュ(大統領)が頼んでもいない、その罪を告白しようとしている。また代表者たちの教会員も、自分たちに代わってこの種の声明を出すように頼んではいなかった。この書簡は、告白という神聖なキリスト教典礼に対する明白な政治的乱用だ」と指摘した。
 IRDは、WCCと米キリスト教協議会(NCC)が左翼政治路線を支持している、と主張している人権擁護団体。
 米正教会の教会一致担当で『WCC米国会議』議長のレオニード・キシュコフスキー氏は、世界的な会議で声明を出すことが重要なのだ、と言う。それは「世界中で、米国のキリスト者がブッシュ大統領と戦争を支持しているとの声が聞かれるからだ。私たちは、世界に、重大な道徳的戦いが進行しており、ほんとうは米国人の大部分がこの戦争を支持していないことを世界に知ってもらいたいのだ」と記者会見で述べていた。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-02-27T22:29:39+09:00