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フィリピン非常事態宣言にカトリック教会も懸念示す

 フィリピンのグロリア・マカパガル・アロヨ大統領は2月24日、全土に非常事態宣言を発令した。国軍将校らがアロヨ政権転覆を狙うクーデターを計画していたとしたものだが、政権批判が強まる中、早期解除を迫られ、3月3日、非常事態宣言を解除する、と発表した。
 フィリピン政治に大きな影響力を持つものの、非常事態宣言について、これまで沈黙していたカトリック教会司教会議議長のラグダメオ大司教が2月28日、「異論が多く、是非を見極めるべき問題だ。警戒するよう国民に呼び掛ける」と批判したことも、総記解除につながった可能性もある。
 非常事態宣言の解除に伴って、治安維持のため違法な暴力的行為を阻止するよう国軍と国家警察に出されていた命令や武器弾薬所持の許認可発行の一時停止措置なども撤回される。(世界キリスト教情報)

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-03-06T23:02:55+09:00