【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は3月13日、バチカン(ローマ教皇庁)でエジプトのホスニ・ムバラク大統領と30分間会見した。ナバロ=バルス報道担当が明らかにした。
欧州各紙が掲載したイスラム教預言者ムハンマドの風刺画へのイスラム世界の強い抗議を受けている最中に、ムバラク大統領は、ハマス率いるパレスチナ政府、イランの核開発プログラムなどについて話し合うため欧州諸国を歴訪、最初にローマを訪問したが、その時は教皇との会見は実現せず、日程の最後に会見したもの。
会見に関するバチカンの声明は「会議は中東における持続可能な平和を構築するための問題点を双方で対話する重要な機会となった。イラクについて深い意見交換を行ない、さらにイランに関する諸問題を検討出来た」としている。
また教皇とムバラク大統領は宗教間の関係や最近の中東地域発展状況について話し合ったという。
イスラム教徒が圧倒的多数のエジプトでは少数派コプト教会キリスト者と間に抗争が絶えない。□