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同性間夫婦への里親仲介反対、とサンフランシスコ大司教

 【CJC=東京】米カトリック教会ジョージ・ニーダラー・サンフランシスコ大司教は、同性間夫婦の家庭に子どもを置くことは同性愛に関するカトリックの教えと反する、と信じている。大司教区モーリス・ヒーリー報道担当が3月20日記者団に語った。同大司教は2月15日着座したばかり。
 同大司教は、居場所のない若者が身を置く場を捜しており、教区の奉仕部門が行っている「里親制度」を教会の見解と「完全に一致」させるよう求めた。同性間夫婦への里親仲介を止めるよう指示したことは明白。ヒーリー報道担当は「結婚と家庭生活に関する教えは、このような里親を排除している。この弱者を援けるために他の方法を見つける必要がある。どうするのか、解決すべき問題は残っている」と言う。
 サンフランシスコの慈善団体『カトリック・チャリティー』が仲介した養子縁組みは2000年以来136組。その中で5例が同性間夫婦とのものだった、とブライアン・カーヒル会長は、特に障がい児の場合、里親家庭を見つけることが困難だと強調、大司教の指摘は指針であって禁止とは理解していない、と20日語った。
 一方、サンフランシスコ市管理委員会は、大司教区が正式決定した場合、『カトリック・チャリティーズ』への助成金打ち切りを検討していると言う。それは年間40万ドル規模の事業が中止に追い込まれかねない、とヒーリー報道担当は語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-03-27T23:32:49+09:00