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ムハンマド風刺画掲載でウエールズ聖公会大主教謝罪

 【CJC=東京】ウエールズ聖公会が、ウエールズ語機関誌『Y Llan』(教会)にイスラム教の開祖ムハンマド(マホメッド)を風刺するイラストを、仏紙『フランス・ソワール『から転載したことで、現地のイスラム教徒に謝罪した。英PA通信が報じた。印刷、配布された400冊全部を回収する、という。
 イラストは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教共通の祖に関する記事に挿入され、「不平を言うな。私たちは皆ここでは漫画にされてしまう」と言う説明が付されている。
 ムハンマド批判はイスラム教で禁止されており、イラストがメディアに登場して以来、欧州各地で抗議の声が上がり、火の手は世界各地に広がった。
 バリー・モーガン・ウエールズ大主教の報道担当サイオン・ブリナック氏は「ウェールズ教会は、同誌がイラスト掲載に至った事情を徹底調査している。部数は少ないとはいえ、掲載の結果、これまで良好だったウエールズの教会とイスラム教社会の関係が傷ついてはならない、と懸念している」と述べた。
 大主教から回収を求める手紙が約400の読者に送られた。また大主教は、この結果生じた問題についてウエールズ・イスラム教評議会に謝罪した。同評議会のサリーム・キドワイ総幹事)は、イラストが掲載されたと判明した時点で大司教が謝罪の電話を掛けて来た、と語り、さらに3月13日に大主教と会見した際にも謝罪表明があり、「私たちはその謝罪を受け入れた」と語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-03-27T23:39:16+09:00