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ノルウェー教会が同性愛めぐり分裂の危機

 【オスロ=ENI・CJC】ノルウェー教会(ルーテル派)教理委員会のトルレイヴ・アウスタッド委員長が、同性愛をめぐる問題で同派が分裂する可能性がある、と警告した。

 教理委員会が1月に報告書を作成する際に、同性愛関係にある人が聖職に就くことをめぐって意見が分かれ、同性愛生活者が聖職に就くことを6対5の僅差で容認するなど、対立を深めた。
 これは教会が、二つの等しく公式な意見を持つのを選ぶことであり、それはアウスタッド氏がには受け入れられないものだという。「状況が、エキュメニカルな交わりと、ノルウェー教会の一致について配慮する人々は、二つの立場を併存させ、双方の実施を許容する決定をするべきでないということだ」と同氏は神学季刊誌『ルテルスク・キルケティデンデ』(ルーテル教会時報)に書いている。
 同氏は、3月初め日刊紙『ファルト・ランド』に「私の望みは、同性愛に関する二つの理解が非常に異なっており、典礼や教会の職制に両者を同時に行うことは出来ず、どちらかを選ばなければならないことだ」と語った。
 同派総会は2007年に開催されるが、アウスタッド氏はその前に全国協議会レベルで、委員会報告から引き出される結果について神学的に十分に考察するべきだ、と言う。
 モーレ教区のオッド・ボンデヴィック監督は、教会が同性間の結合の為の典礼を導入したり、同性愛者を聖職として受け入れるようになれば、辞任するかもしれないと語った。2月中旬の講演で、「私はこの件に関して正確な線をどこに引くか分からない。しかし同性間の結合を結婚と同じ位置に置くことは、どんな場合でも異端だ」と述べている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-04-05T23:44:06+09:00