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エキュメニカル運動の多様性示す報告書をWCCが刊行

 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)がこのほどエキュメニカル(教会一致)運動の生き生きとした多様性を示す報告書『教会と協議会ハンドブック=エキュメニカルな関係概観』を刊行した。世界的なエキュメニカル組織、主要教派と加盟教会に関し、初めて包括的な概観を示したもので、諸教会の交わりが増え続けていることが確認される内容だ。
 世界各地域の教会を調査した結果、ガイドブックはキリスト教の範囲内にある主要な伝統と教会集団に関する論考とデータを含み、また地域や国レベルの協議会や教会連合についても詳細な分析を加えている。
 全体で150を超える組織の検証に加え、WCC加盟348教会(教派)の全部について現況、歴史、概観を提供する。
 今回の調査によって、加盟各派の構成教会(小教区)は150国に52万あり、聖職者49万人以上信者5億9000万人を擁していることが分かった。
 WCCのエキュメニカル関係プログラム担当を務めていた、キリスト教の潮流研究専門家ヒューバート・バンビーク氏は、今回の調査は「現代のキリスト教を構成する主要教派の伝統についての簡潔な概観」を提供するものだと語った。
 記録以上に、報告書は世界の教会の現状と21世紀のエキュメニカル運動を検証するための基盤を提供するもの、と同氏は強調する。「ハンドブックは、エキュメニカル運動の到達点を具体的に示し、エキュメニカル運動はWCCだけのものではなく、全ての協力者、とりわけ神のものだということを思い出させるのに役立つ」と言う。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-04-05T23:51:49+09:00