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香港の陳枢機卿、中国に宗教の自由容認迫る

 【CJC=東京】3月に枢機卿に就任したばかりの香港教区ジョセフ・ゼン・ゼキウン(陳日君)司教が、1951年に断交した中国とバチカン(ローマ教皇庁)の復交について共同通信の取材に答え「中国政府が基本的な宗教の自由を認めなければあり得ない」と語り、「宗教の自由」容認が前提との考えをあらためて強調した。
 中国側が、台湾との断交と、司教任命などでの内政干渉排除の2点を復交の条件に上げていたのに対し、陳枢機卿は中国政府が前向きなら「復交はすぐにも可能」と指摘し「司教任命について中国が関与し意見を出すことは可能だ」と述べものの、中国の社会体制にかかわる宗教の自由に言及したことは、同枢機卿が復交交渉のキーパーソンとみられているところから、交渉が短期間には進展しない、と示唆したものと見られる。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-04-13T22:33:22+09:00