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イスラム教徒がアレクサンドリアでコプト教会を攻撃

 【CJC=東京】ミドルイースト・タイムズによると、ナイフを持った3人のイスラム教徒が4月14日、エジプト第二の都市アレクサンドリアでコプト教会3カ所を襲撃、1人を殺したほか少なくとも12人に傷を負わせた。警察と医療関係筋が明らかにした。
 襲撃者はそれぞれナイフ2本で武装してほぼ同時に攻撃を仕掛けたが、逮捕された、と警察官は匿名を条件に語った。
 襲撃者は、礼拝している人たちを突き刺す前に「アラーの他に神なし。アラーは偉大なり」と叫んだ、とマル・ギルギス教会の従業員は言う。事件の1時間後に、衝撃を受けている周辺の礼拝者のためミサが行われた。
 エジプトの少数派コプト教キリスト者共同体に対する同時攻撃は、復活祭を控えての時期をねらったものと見られるが、ここ半年間では最悪の宗教間抗争となった。
 圧倒的にイスラム教が優勢なエジプトで、コプト教徒は毎週金曜日のミサに出席するのが普通だが、それはイスラム教の聖日にも当たる。
 コプト教徒はエジプトの人口7300万人の約1割を占めているが、差別にさらされている。信者、指導者、識者はこの11月から12月に行われる総選挙でイスラム教過激派の勢力が勝利すれば、迫害がさらに強まるのではないか、と懸念している。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-04-18T00:52:32+09:00