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教皇が就任後初の復活祭ミサ、79歳の誕生日に

 【CJC=東京】今年の復活祭は4月16日。バチカン(ローマ教皇庁)では教皇ベネディクト十六世が就任後初のミサを行った。この日はたまたま教皇79歳の誕生日にも当たる。
 復活祭に先立つ受難週の行事の一つ「十字架の道行き」が14日、ローマの「コロッセオ」(古代ローマの競技場遺跡)で催され、教皇も参加した。十字架を持って行進しキリストの受難を再現する教皇の姿に、数万の信者が祈りをささげた。15日夜、教皇はバチカンの聖ピエトロ大聖堂で、復活徹夜祭を行った。
 復活の主日の16日午前10時半から教皇は大聖堂前広場でミサを捧げた。ミサは世界50か国以上でテレビ中継された。教皇は、数時間しか睡眠が取れず、疲れが残っている様子だった。
 教皇は約10万人近い信者らを前に、恒例の世界平和に向けたメッセージをイタリア語で読み上げた。教皇はメッセージで「イランの核開発に関する国際的危機に、交渉を通じ全当事者に名誉ある解決を呼びかけ、また「テロの脅威除去」のため、世界の指導者と国際機関が強い指導力を発揮するよう求めた。イラクについては「悲劇的暴力の克服」を期待、また国際社会に「イスラエルが平和的に生存する権利」と、「パレスチナ人が不安定な状況を脱し、将来を建設する権利」を再確認するよう求めた。
 教皇は最後に、日本語を含む62カ国語で「復活祭おめでとうございます」と述べ、メッセージを締めくくった。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-04-18T00:53:39+09:00