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聖歌隊席に空きが目立つ英国の教会

 【CJC=東京】英国の教会で聖歌隊席に空きが目立つようになった。空前の出来事と話題になっている、とデイリー・テレグラフ紙が5月1日報じた。管轄下の各個教会聖歌隊から隊員を募集しているヨーク大聖堂では定員24人のところ20人しか集まらなかった。
 教会や学校礼拝堂附属の「聖歌隊学校」44学校で構成される「大聖堂聖歌隊学校協会」によると、聖歌隊員を志願する子どもが減っており、このままでは1000年もの歴史を誇る英国の聖歌隊が危機を迎えそうだ。子どもたちにして見れば、毎日の晩祷や日曜礼拝で歌うことよりサッカーやコンピューターゲームの方が魅力的なことも確か。
 聖歌隊の出番が少なくなったことの影響もある。福音派の教会ではギターやドラムなどの演奏やクラッピング(手拍子)による礼拝が増えている。
 サウスウエル大聖堂でも16人の定員に11人しか集まらなかった。教会に通う人が減っているため、経験のない志願者に初歩から教えなければならない、と同教会のポール・ヘイル聖歌隊担当牧師は言う。成人の隊員減少も悩みで、将来を考えると「真夜中に目覚めると冷や汗をかいている」ことがあるとか。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-05-09T03:00:00+09:00