教界ニュース

ニュースを友達にも教える

「イエスに子ども」=「ダ・ヴィンチ・コード」読者6割が信じる

 【CJC=東京】英紙デーリー・テレグラフ5月17日付けは、ベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」を成人の2割以上が読んでおり、読んだ人の多くがキリスト教信仰に打撃を受けた、ことを報じた。『オピニオン・リサーチ・グループ』が5月12日から14日まで1005人の成人を対象に行った世論調査の結果わかったもの。
 回答者の中で、同書を読んだ人の6割が、小説の筋書きに沿い、イエス・キリストはマグダラのマリアとの間に子どもを設け、その血筋が続いている可能性があると信じた。読まなかった人でそう信じている人が3割おり、読んだ人では倍増するという調査結果が、同名映画の封切りを前に「『ダ・ヴィンチ・コード』は作り話だ」とキャンペーンを始めたキリスト教会指導者らに衝撃を与えた、と同紙は指摘する。
 カトリック教会がイエスについての真実を隠ぺいしていると信じていると回答した人は27%だったが、読んだ人では36%。また小説の中で否定的に描かれた、保守的な傾向で知られるカトリック教会属人区『オプス・デイ』が殺人も冒す組織だと見なす回答が、同書を読んだ人は17%と読まない人の4%の4倍に達した。ルース・ケリー教育相も属している『オプス・デイ』の創設者は故教皇ヨハネ・パウロ二世から聖人とされており、これも衝撃的な数字だ。
 英国カトリック教会の首長マーフィー=オコナー・コーマック枢機卿の広報担当者は、宣伝方法が誤っている、と作者ダン・ブラウンと映画配給会社『ソニー・ピクチュアズ』を非難、フィクションだと言い訳しながら人々にまじめなものと印象付けており、映画に「健康に害あり」と掲示すべきだと語っている。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-05-23T01:57:33+09:00