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司教の不法叙階中止を、中国政府が天主教愛国会に要請か

 【CJC=東京】香港の陳日君枢機卿が5月31日、中国政府が、天主教愛国会に不法な司教叙階を止めるよう要請していたことを明らかにした。同枢機卿は、慣例でローマに名義上の教会を所有することになっているが、その手続きの後にローマで、愛国会が教皇の同意なしに4月30日と5月2日に実行した司教叙階について言及した際に語った。
 枢機卿は、愛国会が「中国政府とバチカンとの間の不和を助長している」が、それで「自身を破壊している」とも付け加えた。「中国政府はリュウ・バイニアン総幹事に叙階を続ければ政府との連係が完全に断たれる、と警告した」とも言う。
 一方、バチカン国務省外務局長のジョバンニ・ラジョーロ大司教は6月1日、ルーマニアの新聞『ジュア』とのインタビューで「世界の他の全ての国に対するのと同様に、教会は中国で何も特権を求めているわけではない。教会は組織の自主性を求めており、司教任命は教会法で定めていることで、中国の政治当局は教会の組織内部に介入すべきではない」と語った。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-06-06T01:18:03+09:00