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ブラジル先住民の殺人発生率が急上昇

 【CJC=東京】ロイター通信によると、ブラジルで先住民が土地紛争がらみで殺害される事件がこの3年急増している。カトリック教会先住民宣教協議会が5月30日に明らかにした。2003〜2005年に殺された先住民は122人。それ以前の3年は42人だった。
 土地紛争は、先住民人口の増加、農地拡大、先住民保留地が不十分などにより引き起こされている。
 03〜05年にはさらに自殺が73人、栄養不良や不十分な健康管理で799人が死んでいる。ブラジルの先住民は約45万人。「この数はショッキングだ。政府は飢餓との戦いを掲げているが、それでも先住民の子どもが飢餓で死んでいるとは驚きだ」と、国際アムネスティのブラジル調査担当ティム・カーヒル氏は言う。
 殺害の大部分は、牧場主に雇われたガンマンによるものと仲間内での争いがほとんど。事件の大半がマトグロッソドスル州で起きている。対立している部族や家族が同一場所に収容されたり、同じ貧民街に居住しており、それが殺し合いにつながっている、と先住民宣教協議会のサウロ・フィトーサ副会長は言う。

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2006-06-15T03:37:46+09:00